光のもとでⅠ

 司の「頼み」はかなり貴重だが、この手伝いは俺的に結構惨め……。
 でも、やめられん。……っつうか、目標達成するまでやめねぇっっっ。
「は?」
 要領を得ないゆんゆんに視線で説明を求められる。
 教える教える、ゆんゆんになら全部教えるぜっ。
「こいつ全部落し物扱いにすんだよ」
「は?」
 ゆんゆん、しっかりっ! さっきから「は」しか喋ってないよ!
 このまま進むと司から、「お前は『は』しか喋れないのか」って視線をもらうことになるから気をつけてっ。
 ゆんゆんは俺の手にあるものをじっと見て、手をポンと打った。その拍子に俺はまたいくつかの箱や袋を落とす。
 ゆんゆんは、
「どっからどー見てもバレンタインチョコだよね?」
 と、拾うのを手伝ってくれた。