「ほらほら、聞こえてるのに無視しない」
秋兄に言われ、ため息をつきつつ振り返る。
「なんです?」
目一杯、「面倒」という顔を向ける。と、
「司だってチョコもらったんでしょ?」
からかうとかそういう雰囲気ではなく、ただ、もらったことを疑わないという声音。
「もらってませんよ」
一言返し、何事もなかったかのようにディスプレイに向き直る。
「司、その答えには語弊があるでしょ?」
秋兄に言われ、仕方なく再度振り返る。
「もらってないものはもらってない」
「くれる人はいるのに受け取らなかったの間違いでしょ?」
「結果論、何も変わらない。受け取ってないんだから『もらってない』でも間違いじゃない」
秋兄に言われ、ため息をつきつつ振り返る。
「なんです?」
目一杯、「面倒」という顔を向ける。と、
「司だってチョコもらったんでしょ?」
からかうとかそういう雰囲気ではなく、ただ、もらったことを疑わないという声音。
「もらってませんよ」
一言返し、何事もなかったかのようにディスプレイに向き直る。
「司、その答えには語弊があるでしょ?」
秋兄に言われ、仕方なく再度振り返る。
「もらってないものはもらってない」
「くれる人はいるのに受け取らなかったの間違いでしょ?」
「結果論、何も変わらない。受け取ってないんだから『もらってない』でも間違いじゃない」


