「基本、友チョコ、ギリチョコしかもらわない主義ですからね。手に収まるくらいの小さなものだと軽くていいですよ」
たぶん、秋兄のダンボールでも見てそう言ったのではないだろうか。そこには大小様々な大きさの包みがあるのだから。
「でもさ、そんなの『友チョコ』って言われたら中身が本命でも受け取っちゃうわけでしょ?」
「えぇ……。ですから、家に帰ってから中身チェックですよ」
御園生さんは重ねて苦笑する。
中身をチェックして、本命チョコがあったらどうするのか……。
「本命があったら、それは申し訳ないけど返してます」
――呆れた。律儀で几帳面なのは知っていたつもりだけれど、そこまでとは思わなかった。
「で、その紙袋いっぱいの友チョコもとい義理チョコはどうするわけ?」
「翠葉がチョコレート大好きなんですよ」
たぶん、秋兄のダンボールでも見てそう言ったのではないだろうか。そこには大小様々な大きさの包みがあるのだから。
「でもさ、そんなの『友チョコ』って言われたら中身が本命でも受け取っちゃうわけでしょ?」
「えぇ……。ですから、家に帰ってから中身チェックですよ」
御園生さんは重ねて苦笑する。
中身をチェックして、本命チョコがあったらどうするのか……。
「本命があったら、それは申し訳ないけど返してます」
――呆れた。律儀で几帳面なのは知っていたつもりだけれど、そこまでとは思わなかった。
「で、その紙袋いっぱいの友チョコもとい義理チョコはどうするわけ?」
「翠葉がチョコレート大好きなんですよ」


