翠葉以上に、というのは想像できないから、翠葉と同じくらいに大切に想える子が現れるまで、そういう行為はしない、と。
それは俺の考えであって、秋斗先輩のことをどうこう言うつもりはない。ただ、俺とは違う恋愛観だと思うだけ。
「蒼樹は翠葉ちゃんを超える人が現れないと難しいか」
何を思ったのか、秋斗先輩がふっと笑いながら言った。
「……かもしれませんね」
さっきまで修羅場だったのが嘘のように穏やかな昼下がりのカフェ。
珍しく、仕事をするでもなくふたりコーヒーを飲みながら過ごした。
甘いものが苦手な先輩が、
「ケーキも食べようかな」
なんて、メニューを眺める。
「じゃぁ、俺も」
ふたり揃ってチーズケーキをオーダーする。
男ふたりでケーキっていうのもどうなんだか、とクスクス笑いながら食べた。
翠葉にはこうやってケーキを食べるような友達はいるだろうか……。
いたらいいな、と思う。もしいなければ、ここに招待したい。
それは俺の考えであって、秋斗先輩のことをどうこう言うつもりはない。ただ、俺とは違う恋愛観だと思うだけ。
「蒼樹は翠葉ちゃんを超える人が現れないと難しいか」
何を思ったのか、秋斗先輩がふっと笑いながら言った。
「……かもしれませんね」
さっきまで修羅場だったのが嘘のように穏やかな昼下がりのカフェ。
珍しく、仕事をするでもなくふたりコーヒーを飲みながら過ごした。
甘いものが苦手な先輩が、
「ケーキも食べようかな」
なんて、メニューを眺める。
「じゃぁ、俺も」
ふたり揃ってチーズケーキをオーダーする。
男ふたりでケーキっていうのもどうなんだか、とクスクス笑いながら食べた。
翠葉にはこうやってケーキを食べるような友達はいるだろうか……。
いたらいいな、と思う。もしいなければ、ここに招待したい。