ベッドの脇まで近寄る。と、白く細い指先にキャップみたいなものがかぶせてあった。
恐る恐る手を握ると、その手はとても冷たくてヒヤリとする。
必死に、翠葉の手が冷たいのはいつものことだ、と自分に言い聞かせなくてはいけないくらいに冷たかった。
「そこのモニターを見てごらん。数字が出ているだろう? それが翠葉ちゃんの今の血圧だ。六十の四十」
血圧の数値なんてわからない。ただ、俺が知りたいのは――。
「いつ……いつ意識が戻るんですか?」
「まだしばらくは……。身体に相当な負担がかかったからね。少し休ませてあげよう」
そこへ看護師さんがやってきた。
「紫先生。御園生さんのご家族が到着されました」
「今行く」
「先生っ、自分も一緒に翠葉の病状を聞きたいですっ」
「ご両親に訊いてみなさい。私は反対しないよ」
俺は頷いてから翠葉を振り返った。
「翠葉……ちょっと待ってて。俺も聞いてくるから。そしたら、そしたら今度こそ、翠葉のことちゃんと守るから――」
恐る恐る手を握ると、その手はとても冷たくてヒヤリとする。
必死に、翠葉の手が冷たいのはいつものことだ、と自分に言い聞かせなくてはいけないくらいに冷たかった。
「そこのモニターを見てごらん。数字が出ているだろう? それが翠葉ちゃんの今の血圧だ。六十の四十」
血圧の数値なんてわからない。ただ、俺が知りたいのは――。
「いつ……いつ意識が戻るんですか?」
「まだしばらくは……。身体に相当な負担がかかったからね。少し休ませてあげよう」
そこへ看護師さんがやってきた。
「紫先生。御園生さんのご家族が到着されました」
「今行く」
「先生っ、自分も一緒に翠葉の病状を聞きたいですっ」
「ご両親に訊いてみなさい。私は反対しないよ」
俺は頷いてから翠葉を振り返った。
「翠葉……ちょっと待ってて。俺も聞いてくるから。そしたら、そしたら今度こそ、翠葉のことちゃんと守るから――」


