光のもとでⅠ

「具合はどう?」
「今日から――今日から家族以外の面会も許可が下りました」
 戸惑いながらの返事。けれど、声は意外としっかりしていた。
「それは具合がいいのか悪いのかを答えていることにはならない」
 司は容赦なく指摘する。
 本当に不器用っていうか、こういうふうにしか言えないんだろうな。そして、そんな司を彼女は受け入れている。それがちょっと……すごく羨ましい。
 そんなことを思いながらふたりのやり取りを聞いていた。
 ようやく及第点をもらえた彼女は、新年の挨拶を切り出した。
 即ち、この会話はこれで終わりにしたいってところだろう。
「明けましておめでとう。今年もよろしくね」
 当たり障りのない返事をしたのは俺。