「ですよね……。でも、会長が倒れたことは表沙汰にされないほうが都合がいいわけで……」
『はい』
「……会長とリィの状態、御崎さんは知ってますか?」
『…………』
「この際はっきり言ってください。どの程度深刻? 自分、リィのバイタルは見てるんで、普通じゃないことはわかってます。でも、どのくらい切迫した状況なのかはさっぱりだ。……教えてください。そのうえで情報操作しますから」
『どちらがどう……とは申せません。ですが、緊急搬送されるのはお嬢様かと存じます。ご存知かもしれませんが、医務室は会長の喘息発作を想定して作られております。ですので、会長においては処置の一切を医務室で行えます。ですが、お嬢様の処置は応急処置しかできないでしょう』
「わかりました。……なら、それを使います」
『……唯芹様?』
『はい』
「……会長とリィの状態、御崎さんは知ってますか?」
『…………』
「この際はっきり言ってください。どの程度深刻? 自分、リィのバイタルは見てるんで、普通じゃないことはわかってます。でも、どのくらい切迫した状況なのかはさっぱりだ。……教えてください。そのうえで情報操作しますから」
『どちらがどう……とは申せません。ですが、緊急搬送されるのはお嬢様かと存じます。ご存知かもしれませんが、医務室は会長の喘息発作を想定して作られております。ですので、会長においては処置の一切を医務室で行えます。ですが、お嬢様の処置は応急処置しかできないでしょう』
「わかりました。……なら、それを使います」
『……唯芹様?』


