光のもとでⅠ

 意外なくらいすんなりと引き下がった。そして、
「翠葉が秋兄と司を避けてるのは知ってるし、あまり気持ち上で無理させたくないのもわかるけど、ずっとこのままってわけにもいかないでしょ?」
 まさか兄さんと海斗にここまでフォローされるとは思っていなくて、妙なものを見る気分でその場に立っていた。隣から視線を感じそちらを見ると、俺よりもびっくりしたって顔の秋兄と目が合う。
 それからしばらくして、
「わかりました。晩餐会のあと、迎えに行きます」
 御園生さんは思案顔で了承した。

 晩餐会が終り、御園生さんが翠を迎えに行くのについていこうとしたら、兄さんたちに引き止められた。