「それなら来られるかしら?」
「何に、ですか?」
「食後に、中庭でツリーを見ながらお茶会をしようと思っているの。いつもの……テスト前に集まるメンバーで」
言うと、御園生さんは口元を引き結んだ。
その仕草に、断られる予感がする。
昨日こそふたつ返事で了承してくれたものの、今日は色んなことがありすぎた。それを考慮すれば、休ませたい、これ以上の混乱はごめんだと思うのが兄心……。
御園生さんが口を開いた次の瞬間、
「よっし! 俺迎えに行く組ーっ!」
海斗の大声に遮られた。そして兄さんが前に出る。
「蒼樹くん。声、かけるだけかけてみちゃダメかな? これ、翠葉ちゃんのためにセッティングしたものだから」
兄さんの言葉に御園生さんは瞠目する。
「何に、ですか?」
「食後に、中庭でツリーを見ながらお茶会をしようと思っているの。いつもの……テスト前に集まるメンバーで」
言うと、御園生さんは口元を引き結んだ。
その仕草に、断られる予感がする。
昨日こそふたつ返事で了承してくれたものの、今日は色んなことがありすぎた。それを考慮すれば、休ませたい、これ以上の混乱はごめんだと思うのが兄心……。
御園生さんが口を開いた次の瞬間、
「よっし! 俺迎えに行く組ーっ!」
海斗の大声に遮られた。そして兄さんが前に出る。
「蒼樹くん。声、かけるだけかけてみちゃダメかな? これ、翠葉ちゃんのためにセッティングしたものだから」
兄さんの言葉に御園生さんは瞠目する。


