光のもとでⅠ

 そして、つながれた右手に少しの力を感じた瞬間、
「私の行動や言動で、友達に嫌な思いさせちゃったの。――佐野くんと桃華さんと香乃子ちゃん。言葉にして教えてくれたのは三人だけど……もっとたくさんの人に嫌な思いをさせてるんだと思う。――でも、どうしても身動きが取れなくて……」
 声が震えている割に話す内容は簡潔で……。
 きっと、ここに来るまでに用意していたものなのだろう。
「……概要だけ? 肝心の内容は話してくれないの?」
 唯の合いの手に翠葉は口を噤んでしまう。
「今抱えてるものが原因で胃に負担かかってんじゃないの? 話して楽になるなら話せばいいのに。これで不整脈まで出てきたら目も当てらんないよ?」
「唯、ストップ。それじゃ翠葉が話せない」
「でもっ……」
 唯、ありがとう。切り込み隊長を買って出てくれて。唯がそう動いてくれるから俺は翠葉をフォローできるんだ。