そんなわけで、日の出までは歩き続けようと思ったわけだけど……。
会話がないまま、というのは少々いただけない。
冬の張り詰めた空気は好きだけど、人間関係において、その雰囲気が満ちているのはあまり好きじゃない。だとしたら、看破しなくちゃいけないわけで……。
俺は自分に制限を課した。
この呼吸が整ったら――そしたら切り出そう。
数分もすると呼吸はいつものそれと変わらなくなる。
……三、二、一。
「……翠葉。さっきも言ったけど、別に上手になんて話さなくていいよ? 聞く時間はたくさんあるから」
俺の声があたりに響き、翠葉の視線はほんの少し下がる。
会話がないまま、というのは少々いただけない。
冬の張り詰めた空気は好きだけど、人間関係において、その雰囲気が満ちているのはあまり好きじゃない。だとしたら、看破しなくちゃいけないわけで……。
俺は自分に制限を課した。
この呼吸が整ったら――そしたら切り出そう。
数分もすると呼吸はいつものそれと変わらなくなる。
……三、二、一。
「……翠葉。さっきも言ったけど、別に上手になんて話さなくていいよ? 聞く時間はたくさんあるから」
俺の声があたりに響き、翠葉の視線はほんの少し下がる。


