「結果、翠葉のごめんなさいはこれ以上踏み込んでこないでって言われてる気がするって言っちゃったらしい」
「……うはぁー……。なんとも言えないね。的を射すぎていて。頭のいい子たちって、どうしてこうも的確なんだろう?」
 本当にね。ここまでストレートに、ダイレクトに伝えてくれたんだ。それが翠葉にきちんと伝わるといいんだけど……。

 全部を話し終えると、
「それにしても、ずるいなぁ……」
「えぇっ!? 今、全部話したじゃん」
「だってずるいもんはずるいでしょー。俺も、佐野っちあたりとメルアド交換とかしとこっかな」
 なんだ、情報源のことか。
 唯はごろんと寝返りを打ち、うつ伏せから仰向けになった。