光のもとでⅠ

「どんな会話……してきたのかしらね。秋斗くんなら家まで送ってくれそうなものだけど、歩いて帰ってきたみたいだし……」
 考えていることは俺と同じだった。
「さぁ……。自分も帰りは秋斗さんが送ってくれるだろうと思ってた人間なんで、サッパリ想像できません。プラス、そこまでわかっていながら冷静な碧さんの心境も」
「あら? 私はいたってシンプルよ? ただ、身体が心配」
「心は? リィの心は?」
「それはあの子の問題」
 サクリと返され、自分の過保護っぷりを自覚させられる。
「唯、大丈夫よ。あの子は私の娘だもの。障害があっても乗り越えられるわ。多少、時間はかかるかもしれないけれど」
「……信じてるんですね」
「それはもう。自慢の娘ですから?」
 少しおどけたように言う碧さんは母親の顔をしていた。
 難しいな……。心配していないわけじゃなくただ信じてるのって……。俺は、まだ心配が先に立つ。