「はい。でも、自分で持てます」
「このぐらい持たせなさい」
と、唯兄はイヒヒと笑った。
私はこの笑顔を曇らせてしまうのだろうか……。
「翠葉、気をつけてね」
湊先生の声に我に返り、お礼を言って保健室を出た。
オルゴールを渡すとしたらどのタイミングがいいのだろう。
唯兄は帰ってからも仕事だろうし、夕飯のあと……?
それとも、帰ってからすぐに時間を取ってもらったほうがいいのだろうか。
迎えに来るのにコンシェルジュを頼った、ということは、唯兄は、車の運転免許を持っていないのだろう。
ならば、藤宮学園前のバス停の最終バスが終わった頃のほうがいいだろうか。
頭の中でぐるぐると考えがめぐる。
どうしよう……。
「このぐらい持たせなさい」
と、唯兄はイヒヒと笑った。
私はこの笑顔を曇らせてしまうのだろうか……。
「翠葉、気をつけてね」
湊先生の声に我に返り、お礼を言って保健室を出た。
オルゴールを渡すとしたらどのタイミングがいいのだろう。
唯兄は帰ってからも仕事だろうし、夕飯のあと……?
それとも、帰ってからすぐに時間を取ってもらったほうがいいのだろうか。
迎えに来るのにコンシェルジュを頼った、ということは、唯兄は、車の運転免許を持っていないのだろう。
ならば、藤宮学園前のバス停の最終バスが終わった頃のほうがいいだろうか。
頭の中でぐるぐると考えがめぐる。
どうしよう……。