二コールで呼び出し音は途切れ、「リィ?」と声が聞こえてくる。
「うん。今日はもう帰りなさいって」
『具合、悪い?』
「少し疲れたみたい。エネルギー不足だって」
『そっか。じゃ、コンシェルジュに車出してもらうからちょっと待ってて』
「ありがとう。お仕事は大丈夫?」
『うん、平気』
そんな話をして切った。
「声、上ずってませんでしたか?」
湊先生を振り仰ぐと、
「大丈夫だった」
と、答えてくれた。
それから十分もすると保健室のドアがノックされ、唯兄が入ってきた。
ここは一応学校で、部外者立ち入り禁止じゃないのかな、なんて思って尋ねてみたら、
「俺、藤宮警備の人間だもん」
と、しごくもっともな言葉が返された。
あ、そっか……。
「リィの荷物はこれで全部?」
置いてあったかばんを見て言われる。
「うん。今日はもう帰りなさいって」
『具合、悪い?』
「少し疲れたみたい。エネルギー不足だって」
『そっか。じゃ、コンシェルジュに車出してもらうからちょっと待ってて』
「ありがとう。お仕事は大丈夫?」
『うん、平気』
そんな話をして切った。
「声、上ずってませんでしたか?」
湊先生を振り仰ぐと、
「大丈夫だった」
と、答えてくれた。
それから十分もすると保健室のドアがノックされ、唯兄が入ってきた。
ここは一応学校で、部外者立ち入り禁止じゃないのかな、なんて思って尋ねてみたら、
「俺、藤宮警備の人間だもん」
と、しごくもっともな言葉が返された。
あ、そっか……。
「リィの荷物はこれで全部?」
置いてあったかばんを見て言われる。