光のもとでⅠ

「リィも好きな中華粥です」
 じっと見ていた俺の視線に気づいてか、何を作るのか教えてくれた。
「ふーん……じゃぁ、食べる」
「ふーん……じゃぁ、食べる――じゃないですからっ。夜は寝て、朝起きたら飯を食えっっっ」
 唯の怒声が飛んでくる。
 実に奇妙な会話だ。少し前まで……唯が翠葉ちゃんと出逢う前までなら、夜通し仕事してそのまま翌日も仕事とか、朝方に仮眠とか……お互い似たり寄ったりの生活サイクルだったというのに。今となってはものすごくまともな人間じゃないか。
 無言の突込みを視線から感じたのか、
「人は変わるんで。いいほうにも悪いほうにも。俺はたまたまいいほうに変われたんで、あわよくば同胞を同じ道に引きずりこもうとか考えるわけですよ」
 言い終わると同時にインターホンが鳴った。
「あ、来た。さっすが早っ」