光のもとでⅠ

「消化にいいもん作るんで、ちょっとそこで茶ぁでも飲んでてください。あぁ、くれぐれもミントティーとか飲まないように。ラベンダーですからね、ラベンダーっ」
 飲んでろ、と言う割に、その準備は唯がしてくれた。
 ベリっとティーパックの個別包装を破りカップにセットする。そして、ぞんざいにお湯を注ぎ、同じくらいぞんざいに押し付けられた。
 俺はキッチンを追い出されてダイニングへ移動したわけだけど、キッチンでは冷蔵庫を開けた唯が食材の少なさに軽く発狂し落胆していた。
「朝早くにスミマセーン……。秋斗さん宅に卵とネギと鶏がらスープの素を届けてくれませんか? ――あ、鶏肉とか超嬉しいです。――痛み入ります。それではお言葉に甘えてごま油もよろしくお願いします」
 どうやらコンシェルジュに連絡を入れたようだ。会話の内容からすると調理スタッフが電話に出たのだろう。
 通話を切ると、唯は鍋に米を入れて洗い始めた。