光のもとでⅠ

「はい。これは炎症が起きていたとしてもレントゲンにも写らないし、血液検査の炎症値にも表れないんです。どうして起こるのか……というのも難しいのですが――人には立っているときの癖、座っているときの癖、姿勢それぞれに癖があるものなんです。その姿勢により負担がかかるところに炎症が起きたり、歪んでしまったりということが起こります。背骨にはたくさんの神経が走っていますので、一箇所が炎症を起こしていると、そこに通っている神経にまで影響が出ます。つまり、背骨から出ている神経の先、足であったり腕であったり、あちこちに痛みを生じることになります。ただ、物理的根拠と申しましょうか。目に見える検査結果がないので、確実にこうですよ、と言えないのが心苦しいのですが……。ただし、治療をしてみて効果があればそうなのかもしれない、ということはより明確になります。非常に曖昧で申し訳ないのですが、痛みに関してはどこの科よりも専門的に診ることができるので、我慢せずにおっしゃってくださいね」
「はい」