光のもとでⅠ

「ありがとう……。佐野くん、本当にありがとう」
『うん。次会うときは学校だな』
「うん。やっとみんなに会える」
『じゃ、学校で』
 スカイプの通信を切り携帯を手に取る。
 何から話そう……。
 秋斗さんと携帯で連絡がつかなくなったこと。それから、ツカサに言われたこと――ここまではできるだけ簡潔に話そう。そうしなければ、私はまた涙が止まらなくなって話を前へ進められなくなる。
 まずは秋斗さんと連絡を取る方法を訊く。秋斗さんの居場所を訊く。できることなら秋斗さんに会う方法を知りたい。秋斗さんに会えたなら、私の正直な気持ちを話そう。
 今までだって正直な気持ちを、本当の気持ちを話してきたつもりだった。でも、次は自分を守るための言葉は使わない。傷つける覚悟を持とう。これ以上、傷つけないために――。