『じゃ、持ってさえいれば着信には気づくよな……。少し待ってみよう。折り返し電話があるかもしれないし』
佐野くんはそう言ってくれたけど、そんな電話などない気がした。祈るような気持ちで電話を待つのではなく、絶望に近い気持ちで電話が来ないと予想していた。
「……JAL7008便六時五十分発」
『え?』
「秋斗さんの乗る飛行機。ツカサが言ったの……。空港に行ったら会えるかも……」
『……御園生、空港まではかなりの道のりだよ。電車三回乗り換えるか、二回乗り換えでリムジンバス。そもそも、まだ入院中だろ?』
「でもっ……」
『周りに心配かける行動はしちゃだめだ。それに、無理して入院が延びたらどうするんだよ。それこそ今までのがんばりが水の泡になる。だから、それだけは賛成できない』
「でもっ、明後日には退院が決まっているもの」
佐野くんはそう言ってくれたけど、そんな電話などない気がした。祈るような気持ちで電話を待つのではなく、絶望に近い気持ちで電話が来ないと予想していた。
「……JAL7008便六時五十分発」
『え?』
「秋斗さんの乗る飛行機。ツカサが言ったの……。空港に行ったら会えるかも……」
『……御園生、空港まではかなりの道のりだよ。電車三回乗り換えるか、二回乗り換えでリムジンバス。そもそも、まだ入院中だろ?』
「でもっ……」
『周りに心配かける行動はしちゃだめだ。それに、無理して入院が延びたらどうするんだよ。それこそ今までのがんばりが水の泡になる。だから、それだけは賛成できない』
「でもっ、明後日には退院が決まっているもの」


