『それ、立ち上げて待ってて。御園生のアカウントは知ってるから俺からコンタクトする』
自分のノートパソコンの電源を入れ、ソフトを立ち上げた直後に佐野くんからコンタクトがあった。
携帯でレクチャーされて、そのとおりに操作するとモニターに佐野くんの顔が映る。
『見えてる?』
インカムから聞こえる声は、携帯で聞くよりも近くに聞こえた。
「見え、てる……声も、聞こえる」
『こっちも。ちゃんと泣き顔の御園生が映ってる』
佐野くんはクスリと笑った。
『じゃ、本題に戻ろう。何があった?』
「……三学期が始まってから、授業の補習をツカサと秋斗さんが見てくれていたの。最初は何事もなく、ふたりに交互に連絡をして、交互に見てもらっていたの。でもね、二十一日から秋斗さんと連絡が取れなくなっちゃった」
私はその経過をすべて話した。
自分のノートパソコンの電源を入れ、ソフトを立ち上げた直後に佐野くんからコンタクトがあった。
携帯でレクチャーされて、そのとおりに操作するとモニターに佐野くんの顔が映る。
『見えてる?』
インカムから聞こえる声は、携帯で聞くよりも近くに聞こえた。
「見え、てる……声も、聞こえる」
『こっちも。ちゃんと泣き顔の御園生が映ってる』
佐野くんはクスリと笑った。
『じゃ、本題に戻ろう。何があった?』
「……三学期が始まってから、授業の補習をツカサと秋斗さんが見てくれていたの。最初は何事もなく、ふたりに交互に連絡をして、交互に見てもらっていたの。でもね、二十一日から秋斗さんと連絡が取れなくなっちゃった」
私はその経過をすべて話した。