朗元さんは、ふっ、と笑った。
「わしの周りはどこを見ても負けず嫌いが多くて困るの」
「私、今のクラスメイトたちと一緒に進級したいんです……。絶対に」
「ならば――」
口を挟もうとする朗元さんをさらに遮る。
「もし一緒に進級できなかったとしてもっ、もう一度一年生をやってちゃんと二年生に進級したいです。この学校を卒業したい。ちゃんと、自分の力で」
ふとサイドテーブルに視線を移すと、あの日、パレスで朗元さんに涙を拭ってもらった手ぬぐいが目に入った。
「これ……」
お返ししようと思って手に取ると、朗元さんはその手ぬぐいを袂にしまい、懐から同じ手ぬぐいを取り出した。
「え? ……マジック?」
「ふぉっふぉっふぉ。わしはマジックはできぬ。ほら、ここには今お嬢さんから返してもらった手ぬぐいがあるじゃろうて」
言いながら、袂から手ぬぐいを取り出した。
「わしの周りはどこを見ても負けず嫌いが多くて困るの」
「私、今のクラスメイトたちと一緒に進級したいんです……。絶対に」
「ならば――」
口を挟もうとする朗元さんをさらに遮る。
「もし一緒に進級できなかったとしてもっ、もう一度一年生をやってちゃんと二年生に進級したいです。この学校を卒業したい。ちゃんと、自分の力で」
ふとサイドテーブルに視線を移すと、あの日、パレスで朗元さんに涙を拭ってもらった手ぬぐいが目に入った。
「これ……」
お返ししようと思って手に取ると、朗元さんはその手ぬぐいを袂にしまい、懐から同じ手ぬぐいを取り出した。
「え? ……マジック?」
「ふぉっふぉっふぉ。わしはマジックはできぬ。ほら、ここには今お嬢さんから返してもらった手ぬぐいがあるじゃろうて」
言いながら、袂から手ぬぐいを取り出した。


