光のもとでⅠ

 慌てて返事をすると、ようやくドアが開いた。
 ドア枠内に立つ朗元さんが小さく見える。
 これはドア枠が大きいのか朗元さんが小さいのか……。
 そんなことを考えながら朗元さんを見ていた。
 和装の出で立ちは過去三回と変わらず、首には柔らかそうな素材のストールがくるくると巻かれている。
 ゆっくりではあるものの、決して危なげな足取りではないそれでこちらへと歩いてくる。
 顔色もいいし呼吸も普通。耳を澄ましても、あのとき聞いた苦しそうな音は聞こえない。
 もう……大丈夫なの? 本当に大丈夫なの?
 本人を目の前にしても信じられない気持ちで胸がいっぱいになり、一歩一歩近づいてくる朗元さんを食い入るように見ていた。