階段を上がったところには指紋認証キーが設置されていて、それを解除するとドアが開く仕組みになっていた。
普段は通路脇の壁である。
ドアが開く前に「深呼吸」と言われ、司先輩と顔を見合わせて深呼吸をしたらなんだかおかしくなってきた。
「行くぞ」
どこか柔らかい表情の先輩と観覧席に出た。
ほか三ヶ所からも同じタイミングでほかのメンバーが現れる。
観覧席に出ると、まずは観覧席の一番下まで下りた。
久しぶりに長く歩いていることもあって少し息切れ気味。
それでも、先輩曰く、下手な笑顔を貼り付けて歩き続けた。
「体調は?」
小声で先輩に問いかけられる。
「……大丈夫です」
「……翠の大丈夫は当てにならない」
先輩は言ってから少し黙り、
「なのに毎回訊いてる俺がバカなのか?」
どこか自問自答しているような言葉だった。
普段は通路脇の壁である。
ドアが開く前に「深呼吸」と言われ、司先輩と顔を見合わせて深呼吸をしたらなんだかおかしくなってきた。
「行くぞ」
どこか柔らかい表情の先輩と観覧席に出た。
ほか三ヶ所からも同じタイミングでほかのメンバーが現れる。
観覧席に出ると、まずは観覧席の一番下まで下りた。
久しぶりに長く歩いていることもあって少し息切れ気味。
それでも、先輩曰く、下手な笑顔を貼り付けて歩き続けた。
「体調は?」
小声で先輩に問いかけられる。
「……大丈夫です」
「……翠の大丈夫は当てにならない」
先輩は言ってから少し黙り、
「なのに毎回訊いてる俺がバカなのか?」
どこか自問自答しているような言葉だった。


