光のもとでⅠ

 髪を撫で付けているのか、いつもよりタイトなイメージの涼先生に、髪をきれいに結い上げた湊先生。髪形のせいか、ツカサと見間違えることはなかった。
 湊先生のかぶるベールは幅広のレースが印象的なマリアベール。頬に沿って落ちるベールとドレスの相性はとても良く優美に見え、陶器のような白い肌に赤い口紅が映える。
 普段パンツスタイルの人がスカートやドレスを着るだけで、全体的な印象がこんなにも変わるのかと思うほど、いつもの湊先生とは違って見えた。その一番の理由はメガネかもしれない。朝食のときにはかけていたメガネが今は外されていた。
 祭壇前にたどり着くと、涼先生と静さんは向かい合い互いに一礼する。そして、とても大切なものを渡すように、涼先生は湊先生の手を静さんに託した。
 涼先生が最前列に並び、湊先生と静さんは祭壇への階段を上がる。と、どこからともなく女性スタッフが現れ、階段に広がるドレスをキレイに整えた。