光のもとでⅠ

 新婦の入場が告げられると、栞さんはいてもたってもいられずといった感じで振り返る。
 じっと見つめる先には閉じられた扉。
 重いドアが開くと、湊先生が涼先生の腕に軽く手を添えて立っていた。
 ふたりが一礼すると曲が流れた。
 一歩一歩踏みしめながら、柔らかな光に照らされた真っ白な道をゆっくり進む。
 湊先生の着ているドレスはマーメイドライン。もともと身長が高いうえに細身の湊先生が着ると、よりIラインが強調される。手にはブルースターとアイビーのブーケを持っていた。
 今日は自己防衛本能がしっかり働いている。視線は肩から下に固定。ツカサと湊先生は似ているから。ツカサと涼先生は似ているから……。
「はいっ、視線低いっ!」
「ゆ、唯兄っ!?」
 唯兄に側頭部を押さえられ、半強制的に顔を上げさせられた。
 突如、ふたつの顔が視界に飛び込む。