回廊に出たときにはツカサの手を取ったことを後悔していた。
ドキドキを通り越した心臓はバクバクと鳴っている。それに比例して体温まで上昇している気がしてならない。
この現象、どうしたら止まるのかな……。
「……い。翠」
「え? あ、何っ!?」
脊髄反射。声のする方を向いてしまった自分にまた後悔。
すぐに視線を戻した。
どうしてこんなに格好いいのかな……。顔の好みって変わったりするものなのかな。
秋斗さんの甘い笑みにも困るけど、ツカサのこれとは比にならない。
「……くどいくらい足元を見るようにとでも秋兄に助言された?」
「されてない……」
されてないけど、顔を上げると半歩前を歩くツカサがどうしても視界に入るから、だからつい下を向いてしまうわけで……。
ドキドキを通り越した心臓はバクバクと鳴っている。それに比例して体温まで上昇している気がしてならない。
この現象、どうしたら止まるのかな……。
「……い。翠」
「え? あ、何っ!?」
脊髄反射。声のする方を向いてしまった自分にまた後悔。
すぐに視線を戻した。
どうしてこんなに格好いいのかな……。顔の好みって変わったりするものなのかな。
秋斗さんの甘い笑みにも困るけど、ツカサのこれとは比にならない。
「……くどいくらい足元を見るようにとでも秋兄に助言された?」
「されてない……」
されてないけど、顔を上げると半歩前を歩くツカサがどうしても視界に入るから、だからつい下を向いてしまうわけで……。


