「……お兄ちゃんとお姉ちゃん、なんか変」
拓斗くんに指摘される程度にはおかしかったのだろう。
美波さんは知らんぷりを決め込んでいて、秋斗さんは拓斗くんを抱っこして、
「そう? どんなふうに変?」
「だって、さっきから一言もしゃべってないじゃん。ケンカしてるの?」
拓斗くんの質問に秋斗さんは私を見た。にこりと笑って、
「俺たちはケンカしているのかな?」
「い、いえっ……ケンカは……して、いないと思います」
「じゃ、ランチ一緒してもいいかな?」
真正面には観察するようにじっと見る拓斗くんの視線と、秋斗さんの爽やかな笑み。
気づけば、私は「はい」と答えていた。
藤宮の人たちの笑顔は魔力があると思う。
「否」と言えないような何かが――。
拓斗くんに指摘される程度にはおかしかったのだろう。
美波さんは知らんぷりを決め込んでいて、秋斗さんは拓斗くんを抱っこして、
「そう? どんなふうに変?」
「だって、さっきから一言もしゃべってないじゃん。ケンカしてるの?」
拓斗くんの質問に秋斗さんは私を見た。にこりと笑って、
「俺たちはケンカしているのかな?」
「い、いえっ……ケンカは……して、いないと思います」
「じゃ、ランチ一緒してもいいかな?」
真正面には観察するようにじっと見る拓斗くんの視線と、秋斗さんの爽やかな笑み。
気づけば、私は「はい」と答えていた。
藤宮の人たちの笑顔は魔力があると思う。
「否」と言えないような何かが――。


