小屋の中にはウサギのほかに女の子がいた。てっきり初等部の子がスケッチしているのかと思ったら、着ていた制服は高等部のもの。
六角錐のウサギ小屋の中にいたのは香乃子ちゃんだった。
私に気づいた香乃子ちゃんがスケッチブックから顔を上げる。目が合い、
「……ウサギのスケッチ?」
訊くと、コクリと頷いた。
「翠葉ちゃんは……?」
「私は……動物を見にきたの」
それ以上詳しく話せなかった。
「入ってくる?」
訊かれて少し悩む。
私は見に来ただけではない。触れるためにきたのだ。命に――。
六角錐のウサギ小屋の中にいたのは香乃子ちゃんだった。
私に気づいた香乃子ちゃんがスケッチブックから顔を上げる。目が合い、
「……ウサギのスケッチ?」
訊くと、コクリと頷いた。
「翠葉ちゃんは……?」
「私は……動物を見にきたの」
それ以上詳しく話せなかった。
「入ってくる?」
訊かれて少し悩む。
私は見に来ただけではない。触れるためにきたのだ。命に――。


