「ツカサもここのお掃除……?」
「いや……俺は集まった生徒が遊び始めないように監視」
「……そう、なのね」
「そう。ほかの人間は大半が自主的に来てるけど、数人は自主的ではなく見張りとして配属されてる」
「……ほかにも見張り役の人がいるの?」
周りを見回しても「誰が」というのは全くわからない。
「ここには俺だけ。朝陽が小体育館。美化委員が数人中庭に出ている」
「そう、なのね……」
話していたい気持ちはあるのに話すことがない。話が続かない。何か話そうと思っても、話題が思い浮かばない。焦れば焦るほどに出てこない。
これ以上一緒にいると居心地が悪くなりそうで、私は自分からその場を離れることにした。
「……私も、注意される前に持ち場に行かないと。……また、ね」
踵を返して半月ステージへと向って歩き出す。
ぎこちない。不自然だ。これでは不自然すぎる。もっと普通に……普通にしないと――。
「いや……俺は集まった生徒が遊び始めないように監視」
「……そう、なのね」
「そう。ほかの人間は大半が自主的に来てるけど、数人は自主的ではなく見張りとして配属されてる」
「……ほかにも見張り役の人がいるの?」
周りを見回しても「誰が」というのは全くわからない。
「ここには俺だけ。朝陽が小体育館。美化委員が数人中庭に出ている」
「そう、なのね……」
話していたい気持ちはあるのに話すことがない。話が続かない。何か話そうと思っても、話題が思い浮かばない。焦れば焦るほどに出てこない。
これ以上一緒にいると居心地が悪くなりそうで、私は自分からその場を離れることにした。
「……私も、注意される前に持ち場に行かないと。……また、ね」
踵を返して半月ステージへと向って歩き出す。
ぎこちない。不自然だ。これでは不自然すぎる。もっと普通に……普通にしないと――。


