「これからイベントのときには生徒会とクラス委員で顔合わせることも多くなるからよろしくね!」
「御園生翠葉です」
差し出された手を取ると、私の手よりもあたたかい手がしっかりと握りしめてくれた。
「知ってる! だって生徒会役員で姫だもんっ。超有名人!」
そこまで言うと、美乃里さんは声を潜めた。
「申し訳ないんだけど千里に声かけてやってくれないかしら」
センリ……――あ、サザナミくんっ。
「私、謝らなくちゃっ――」
「翠葉」
蒼兄に声をかけられ振り返ると、蒼兄は穏やかに笑っていた。
「もう大丈夫だよな? 俺、大学に行くから」
と、頭に手を置かれ、大学へと向かって歩きだす。
「今の翠ちんのお兄さん?」
理美ちゃんに訊かれて頷く。
「翠葉ちゃんも美人さんだけど、お兄さんも美人さんだねぇ……」
と、希和ちゃん。
「何度見ても目の保養になるわ……」
と、飛鳥ちゃん。
「御園生翠葉です」
差し出された手を取ると、私の手よりもあたたかい手がしっかりと握りしめてくれた。
「知ってる! だって生徒会役員で姫だもんっ。超有名人!」
そこまで言うと、美乃里さんは声を潜めた。
「申し訳ないんだけど千里に声かけてやってくれないかしら」
センリ……――あ、サザナミくんっ。
「私、謝らなくちゃっ――」
「翠葉」
蒼兄に声をかけられ振り返ると、蒼兄は穏やかに笑っていた。
「もう大丈夫だよな? 俺、大学に行くから」
と、頭に手を置かれ、大学へと向かって歩きだす。
「今の翠ちんのお兄さん?」
理美ちゃんに訊かれて頷く。
「翠葉ちゃんも美人さんだけど、お兄さんも美人さんだねぇ……」
と、希和ちゃん。
「何度見ても目の保養になるわ……」
と、飛鳥ちゃん。


