光のもとでⅠ

 お弁当箱を片付け終わると、
「サンドイッチとスープのお礼。どれがいい?」
 差し出された四角い缶にはハーブティーのティーパックが並ぶ。
「え? あ……いいんですか?」
「どうぞ。……というよりも、翠葉ちゃんに飲ませたくて持ち込まれたようなものだからね」
「え?」
 言われた意味がわからなかった。
「これ、秋斗くんからの差し入れなの」
「え……?」
「今日、私の授業があると知って、翠葉ちゃんが落ち着いて授業を受けられるようにって持ってきのよ」
 私は缶の中をじっと見た。
 綺麗に並ぶティーパックのほとんどが薄紫色の包み。その中にレモンイエローの包みがふたつ。それの示すところは、大半がラベンダーティーでカモミールティーはニパック。
 確認のため、レモンイエローの包みをひとつ手に取って見たけれど、レモンバームではなくカモミールだった。