「痛いですっ」
「おうよ、痛めつけてやってんだからあたりまえだ。おまえがこの身体にしてやったようにしてるだけだ」
 手が離れると、先生はぶつくさ文句を言いながら鍼の用意をしにいった。
 戻ってきた先生にあちこち鍼を打たれる。
「あのな、毎週鍼やカイロで体調整えても、それを維持するよう努力しないと維持はできねーんだぞ? それこそ、こんな状態作られたら元の木阿弥だ」
 もっと身体を労われ、と怒られる。
 きっと先生とツカサは同じことを言っている。でも、どうしてかな……。
 私にはちょっと難しい。