「若槻さん……生きてますか?」
「……かろうじて」
言って、むくりと起き上がる。
「そんなに今忙しいの? 俺、珍しく秋斗先輩に何も頼まれてないんだけど」
蒼兄が訊くと、
「たぶん、その内何か頼まれるんじゃないかなぁ……ははは」
「なんだそれ。予告なしのびっくり箱みたいで全然ありがたくないんだけど……」
「あんちゃん、びっくり箱っていうのは総じて予告はないものなんだよ」
と、もっともなことを若槻さんが口にした。
それにしても……。
「蔵元さんはどうしてこちらに……?」
不思議に思っていることを尋ねると、
「秋斗様のお使いで唯のところへ来ていたところ、栞様から夕飯へお誘いをいただきました」
なるほど……。
そこに海斗くんと司先輩、栞さんがそれぞれトレイに夕飯を載せてやってきた。
今日はカレーだった。
みんなはカレーとサラダ。人数が多いときはこういうご飯のほうが作るのは楽なのだろう。
それでも栞さんのことだから、ルーから手作りに違いない。
今日は八人もいるうえに、そのうちの五人が男の人。
その面々を見回していると、均整に筋肉のついた腕が伸びてきて、目の前にフルーツサンドが差し出された。
「……かろうじて」
言って、むくりと起き上がる。
「そんなに今忙しいの? 俺、珍しく秋斗先輩に何も頼まれてないんだけど」
蒼兄が訊くと、
「たぶん、その内何か頼まれるんじゃないかなぁ……ははは」
「なんだそれ。予告なしのびっくり箱みたいで全然ありがたくないんだけど……」
「あんちゃん、びっくり箱っていうのは総じて予告はないものなんだよ」
と、もっともなことを若槻さんが口にした。
それにしても……。
「蔵元さんはどうしてこちらに……?」
不思議に思っていることを尋ねると、
「秋斗様のお使いで唯のところへ来ていたところ、栞様から夕飯へお誘いをいただきました」
なるほど……。
そこに海斗くんと司先輩、栞さんがそれぞれトレイに夕飯を載せてやってきた。
今日はカレーだった。
みんなはカレーとサラダ。人数が多いときはこういうご飯のほうが作るのは楽なのだろう。
それでも栞さんのことだから、ルーから手作りに違いない。
今日は八人もいるうえに、そのうちの五人が男の人。
その面々を見回していると、均整に筋肉のついた腕が伸びてきて、目の前にフルーツサンドが差し出された。


