私は今、病院にいる。
 あのあと、ツカサはとてもツカサらしい行動に出たのだ。


「翠……落ち着いたなら、朝食」
 私は現実的な問題を突きつけられたあとで、なんともいえない気分だった。
「言い過ぎたことは謝る。……翠が来てくれて助かった」
 え……?
「――言われたとおり、今日、学校で会ったとしてもまともに言葉は交わせなかった」
 ツカサはひどく言いづらそうだったけど、「来てくれて、ありがとう」と言ったのだ。
 ツカサの顔を見つめると、テーブルの方へと顔を逸らされた。
「……御園生さんに朝食食べさせるように言われてる。飲み物……冷める前に飲んだら?」
 腕が解かれ肩に添えられた手に身体の向きを変えられ、私は再度テーブルに着かされた。