光のもとでⅠ

 そのあと、「じゃぁ」と抑えるように静かに話し始め、
「百歩譲ってわかったとして、学校で会ったら話してくれたっ!? さっきの話、全部話してくれたっ!? 私、学校では話してくれないと思った。まるで知らない人に接するように対応されるんじゃないかと思った」
「怒鳴り返す」という言葉がぴったりな話しぶりだった。
 しかし、さっきから何度となく翠に怒鳴られていることもあり、とくに動じることはない。
「いずれにせよ、話す必要はあった」
 淡々と返すと、
「……ごめん。私、余計なことしたみたい。帰るっ」
 俺を睨んでいた視線をす、と逸らし、一気に立ち上がった。
 バカッ――。
 携帯を放り、翠の元へ駆け寄る。
 瞬発力のみでそこに到達した。