翠は並んで置いてある自分のかばんも当然のように手に持つ。
「当然」であることが面白くない。
自然と眉間に力が入る。
「なんで翠のかばんも?」
理由など知っていて訊く。
「当然」のように答えられるのが嫌で、先手を打つために。
「朝食買ったら戻ってくるだろ?」
翠はやっと意味を解したようだ。
戸惑っているのは一目瞭然。
けど、俺はなぜ戸惑うのか、とでもいうように、こっちが「当然」だと言わんばかりに訊く。
「……何?」
「な、なんでもない……あ、私もっ、何か飲み物買おうと思って……」
引っ掛けておいてなんだけど、翠は騙されやすいと思う。
「当然」であることが面白くない。
自然と眉間に力が入る。
「なんで翠のかばんも?」
理由など知っていて訊く。
「当然」のように答えられるのが嫌で、先手を打つために。
「朝食買ったら戻ってくるだろ?」
翠はやっと意味を解したようだ。
戸惑っているのは一目瞭然。
けど、俺はなぜ戸惑うのか、とでもいうように、こっちが「当然」だと言わんばかりに訊く。
「……何?」
「な、なんでもない……あ、私もっ、何か飲み物買おうと思って……」
引っ掛けておいてなんだけど、翠は騙されやすいと思う。


