なんで……こんなことになる予定じゃなかったのに。もうやだっ――。
 俺が腹を立てているのは藤宮の人間に対してであって、リィに対してじゃなかったのに。
 でも、結果として、リィにもちょっとイラついた。
 だから、つい色々言い過ぎた。

 リィと碧さんがダイニング出ていったあと、
「唯……」
 責めるような目で秋斗さんに見られた。
 でも、責められる覚えはない。
「この場で全部を全部話す必要はないでしょっ!? 秋斗さんだって最初はそう思ってたでしょっ!?」
 俺ね、腹が立ってるっていうか、結構すさまじくご立腹なんだよね。