「これ、会長の思惑と司っちの行動がそぐわなかった場合どうなるんですか?」
『さぁ、どうにもならないとは思うけど――最後までじーさんの意図を読めないようでも困るんだ』
 まったくもってよくわからん一族だ。
 そして傍迷惑だとも思う。
「この件、裏事情は話さないので、自分から司っちにコンタクトとっていいですかね?」
『あぁ、ぜひともヒントなりなんなり与えてやって』
 俺は直接司っちにコンタクトを取る了承を得て通信を切った。