最悪な展開なのに、それでも俺は司に嫉妬する。
彼女の本音をぶつけてもらえる司に。
彼女は返事をせず、きゅ、と唇を真一文字に引き結び眉根を寄せた。
「マンションに戻ってあたたまろう。そしたら、今回のこと全部話すから」
俺の言葉をなぞるように彼女の唇が小さく動く。
「今回のこと、全部」と。
「翠葉、まずはマンションに帰ってお風呂に入ってあたたまりなさい。話はそのあと」
湊ちゃんが俺とは逆側から彼女に話しかけた。
右手は彼女の手を取っているものの、左手は――彼女の首の後ろ。
手刀を入れろ、と俺に指示していた。
俺に指示を出しつつも、
「こんなに冷たくなって……。私が相馬に怒られるわ」
彼女の本音をぶつけてもらえる司に。
彼女は返事をせず、きゅ、と唇を真一文字に引き結び眉根を寄せた。
「マンションに戻ってあたたまろう。そしたら、今回のこと全部話すから」
俺の言葉をなぞるように彼女の唇が小さく動く。
「今回のこと、全部」と。
「翠葉、まずはマンションに帰ってお風呂に入ってあたたまりなさい。話はそのあと」
湊ちゃんが俺とは逆側から彼女に話しかけた。
右手は彼女の手を取っているものの、左手は――彼女の首の後ろ。
手刀を入れろ、と俺に指示していた。
俺に指示を出しつつも、
「こんなに冷たくなって……。私が相馬に怒られるわ」


