光のもとでⅠ

『この件、裏事情は話さないので、自分から司っちにコンタクトとっていいですかね?』
「あぁ、ぜひともヒントなりなんなり与えてやって」
 その言葉を最後に通信を切った。
 あとは時間がものを言う。
 唯は絶対に途中で気づくだろう。
 しかも、自分から司にコンタクトを取ると言い出した時点で唯を司サイドに送り込めたと思っていいはずだ。
 唯、司のサポートを頼む――。


 * * *


 すべてを見守ってきたけれど、事が起きてからはなるべくしてなった――そんな結果に終わった。
 ものすごく後味の悪い、なんともいえない感情が胸に渦巻く最悪なエンディング。
 司がじーさんの思惑に気づいたのは、彼女と最後に言葉を交わしたときだと思う。
 幕が下がりきる直前、もうストーリーは粗方終わってしまっていて、気づいたところでシナリオを書き換えることもできない時点。