光のもとでⅠ

『概要はわかりましたけど……リィの携帯のバックアップって本人に許可を得て、ですか? それとも――』
「秘密裏に。これは司からのオーダー」
『気に食わないですね……』
「どのあたりが?」
『全部が、です。でも、強いて言うなら秘密裏にってところがですかね』
 それじゃ、このあたりで唯が少しでも司の肩を持ってくれそうな情報を与えようか。
「湊ちゃんから聞いた話なんだけど、司には司なりの考えあってのことらしい」
『は?』
 心外だ、とでも言いたそうな反応。
 唯、ちゃんと聞いてほしい。
 決して翠葉ちゃんを軽んじているわけじゃないんだ。
 司は司なりに彼女のことを思っている。
 大切に、傷をつけないようにしようと考えてる。
 その方法が正しいか正しくないかは別として……。