すぐに飛鳥ちゃんと桃華さんが入ってきて、
「何、どうかしたの?」
 と、桃華さんに声をかけられた。
「……ううん、なんでもないの」
 苦笑を返すと、
「佐野が早く行って助けてやれって言うから何事かと思ったよ」
 飛鳥ちゃんが不思議そうな顔をする。
 桃華さんは手に持っていたトレイをローテーブルに置き、栞さんが用意してくれたであろうローズヒップティーを私に持たせてくれた。
「私たちは三者面談にしましょう」
 桃華さんに声をかけられ、どこかほっとする自分がいた。