光のもとでⅠ

 最初にうちに来るか、と訊いておきながら優太の家を提示し、すぐにやっぱり自分のところにしろ、と言ったのは、こういうところまで考えてのことだったのだろう。
 慣れてない、というならば、こいういうときにどういう言葉を返したらいいのか。
 そんなことも俺は知らなかった。
 突っぱねる必要はない。
 そういう相手じゃない。
 なら、なんて答えたらいいのか――。
 少し悩み口を開く。
「先輩、受験勉強は……?」
 先輩はくしゃり、と表情を崩した。
「まったくわかりづらい子だよぉ……。今の、勉強しなくてもいいならここにいてもかまわないって返事と受け取るけど?」
 俺はその問いかけに何も答えない。
 これ以上の意思表示の仕方がわからなかった。