ドアをぼーっと見ていると、佐野くんが頭を掻きながら入ってきた。
「俺さ、こういう話を女子としたことがないから妙に照れるんだけど」
と、苦笑を浮かべる。
「うん、私もしたことないよ」
「はは……そうだよなぁ……。海斗は?」
「え? あ……ものすごく真剣に答えてくれた」
「そっか……なら、やっぱり本音トークだよな」
と、若干口もとが引きつる。
佐野くんは深呼吸をいくつかすると話し始めた。
「俺は、付き合うって言ってもまだ結婚とか婚約とかそういうのはわからない。俺の中でそういうのって学校を出て仕事に就いて自分以外の人を養える状態にならないと考えられないと思う。だから、今は立花が好きだけど、そこまでは考えてない」
なるほど、と思う。
社会的自立をしていないと養えないから。そういう考えもあるんだ。
「で、キスとか性行為とかのほう……。マジ、海斗なんて言ってた?」
「えぇと……とても正直でいらっしゃいました」
なんとなく間接的に答えると、
「あぁ……御園生、顔真っ赤……。じゃ、俺も本音で言う。男って今が盛りなんだよね。だからやっぱり好きな子とはしたいですよ、色々と」
日に焼けて真っ黒な佐野くんが、それでも赤面してるとわかる顔になり、こちらも動揺する。
「俺さ、こういう話を女子としたことがないから妙に照れるんだけど」
と、苦笑を浮かべる。
「うん、私もしたことないよ」
「はは……そうだよなぁ……。海斗は?」
「え? あ……ものすごく真剣に答えてくれた」
「そっか……なら、やっぱり本音トークだよな」
と、若干口もとが引きつる。
佐野くんは深呼吸をいくつかすると話し始めた。
「俺は、付き合うって言ってもまだ結婚とか婚約とかそういうのはわからない。俺の中でそういうのって学校を出て仕事に就いて自分以外の人を養える状態にならないと考えられないと思う。だから、今は立花が好きだけど、そこまでは考えてない」
なるほど、と思う。
社会的自立をしていないと養えないから。そういう考えもあるんだ。
「で、キスとか性行為とかのほう……。マジ、海斗なんて言ってた?」
「えぇと……とても正直でいらっしゃいました」
なんとなく間接的に答えると、
「あぁ……御園生、顔真っ赤……。じゃ、俺も本音で言う。男って今が盛りなんだよね。だからやっぱり好きな子とはしたいですよ、色々と」
日に焼けて真っ黒な佐野くんが、それでも赤面してるとわかる顔になり、こちらも動揺する。


