「すみません……つい、時間を忘れてしまって」
撮ることをやめ、カメラのレンズにカバーをつけた。
もう撮らない、ということなのだろう。
「かまわないよ。司だって翠葉ちゃんが楽しむためにここへ連れてきたんだろうし。だろ?」
なんでいつも俺の先をいくんだよ……。
「迷惑ならとっとと声をかけてやめさせている」
結局こんな言葉しか出てこない。
翠は何を思っただろうか……。
視界に映る翠は、眉をハの字にして少し困った顔をしていた。
ここ最近はこんな顔ばかりを見ている。
そのどれもが自分のせい。
撮ることをやめ、カメラのレンズにカバーをつけた。
もう撮らない、ということなのだろう。
「かまわないよ。司だって翠葉ちゃんが楽しむためにここへ連れてきたんだろうし。だろ?」
なんでいつも俺の先をいくんだよ……。
「迷惑ならとっとと声をかけてやめさせている」
結局こんな言葉しか出てこない。
翠は何を思っただろうか……。
視界に映る翠は、眉をハの字にして少し困った顔をしていた。
ここ最近はこんな顔ばかりを見ている。
そのどれもが自分のせい。


