昼休み、それは藤宮の生徒が一同に動き出す時間。
まだ昼休みが始まったばかりということもあり、たいていの生徒がクラスで弁当を食べているか学食へ移動する最中のどちらか。
保健室に入るとテーブルの上に弁当がふたつ並んで置いてあった。
どうやら母さんは姉さんの分も作ったようだ。
「お母様、体調悪いの?」
「いや、メンタルのほう」
「……誰に何があったのかしら?」
「……そういう訊き方、父さんに似すぎ」
「血がつながってるんだから仕方ないでしょ?」
「顔もそっくりだからやめてくれって話」
「諦めたら? で? どうなのよ」
俺は面倒くさいの、一言を言うのも億劫でため息をつく。
まだ昼休みが始まったばかりということもあり、たいていの生徒がクラスで弁当を食べているか学食へ移動する最中のどちらか。
保健室に入るとテーブルの上に弁当がふたつ並んで置いてあった。
どうやら母さんは姉さんの分も作ったようだ。
「お母様、体調悪いの?」
「いや、メンタルのほう」
「……誰に何があったのかしら?」
「……そういう訊き方、父さんに似すぎ」
「血がつながってるんだから仕方ないでしょ?」
「顔もそっくりだからやめてくれって話」
「諦めたら? で? どうなのよ」
俺は面倒くさいの、一言を言うのも億劫でため息をつく。


