俺に強靭な精神が備わっているわけではない。
ただ、一日一日をフラットな状態に戻す方法を知っていただけ。
その時間を奪われれば、俺のメンタルは「不機嫌」という形で脆くも崩れる。
そんな俺を口には出さず見守ってくれていた人間たちがいた。
こんな近くに――。
……違う。
「人間」ではなく「友人」――。
「なぁんだよっ。朝っぱらから俺に色目使ってもいいことねぇぞっ!」
あってたまるか……。
「なんなら、絶対零度と言われる笑みでも向けようか?」
気色悪いことをしてるな、と思いながらもにこりと笑いかければ、
「ひぃぃぃっっっ、寒っ! ただでさえ冷えるんだからやめてくれよなっ!?」
冗談なのか真面目なのかわからないやり取りは続く。
俺はそれにどこか安堵し、昨日から緊張した状態にあった心が和らぐのを感じた。
ただ、一日一日をフラットな状態に戻す方法を知っていただけ。
その時間を奪われれば、俺のメンタルは「不機嫌」という形で脆くも崩れる。
そんな俺を口には出さず見守ってくれていた人間たちがいた。
こんな近くに――。
……違う。
「人間」ではなく「友人」――。
「なぁんだよっ。朝っぱらから俺に色目使ってもいいことねぇぞっ!」
あってたまるか……。
「なんなら、絶対零度と言われる笑みでも向けようか?」
気色悪いことをしてるな、と思いながらもにこりと笑いかければ、
「ひぃぃぃっっっ、寒っ! ただでさえ冷えるんだからやめてくれよなっ!?」
冗談なのか真面目なのかわからないやり取りは続く。
俺はそれにどこか安堵し、昨日から緊張した状態にあった心が和らぐのを感じた。


