シャワーから出てくると九時半だった。
 すぐにパソコンを起動させ、無駄だろうと思いながら翠の携帯にかける。
 携帯の側にいないことを想定してコールを鳴らすも、やっぱり出ることはなかった。
 携帯をベッド脇の充電器に置くとすぐにパソコン前に戻る。
 ケンからメールが届いていた。
 メールにはエクセルが添付されており、四月からの噂が俺と翠のもの、その他のものに分けてまとめられていた。
 それらにざっと目を通すと、同じエクセル上にシャワーを浴びながらリストアップしていたものを書き出した。