「ふぉっふぉっふぉ、笹野の坊主か? 待ってくれておるんじゃろ? さっさと行かんか」
「…………」
「話は終わりじゃ。おまえの実力を見せてみよ」
 じーさんは一瞬だけ俺の方を見たがすぐ手元に視線を戻し、捏ね続けていた土を摘んでは状態を確認していた。
「はよ行かんか」
 俺は一礼してから庵を出た。